Monday 29 September 2008

Malcolm X

Malcolm X, 1992
マルコムX

①Afro-American(アフリカ系アメリカ人)が公然と虐げられてきた歴史。
②人種差別と戦ったMalcolm Xの活動。
③Malcolm Xの戦った相手が今日も残っている事実。
④同胞(と思われる)による暗殺。
⑤Malcolm Xに重なる今日のObama(※1)。
⑥Denzel Washingtonの演技(※2)。

◇Film's Message through Kalaf
- By any means necessary. (Malcom Xは、Afro-Americanが自分たちの身を守るために、また自由、正義、平等を勝ち得るために、暴力を含む"必要ないかなる手段"を唱えた。)

そこまで表立っては報道されないが、この根深い歴史的な問題が今回の大統領選挙を最終的に左右し得ることを誰もが知っている。この意味でもObamaをサポートする理由をKalafは認める。お薦め度は4/5。

※1)Malcolm Xはイスラム教の指導者でもあった。
※2)同年(1992年)のアカデミー賞は"Unforgiven"(作品、主演、監督)、いわゆる西部劇かつ英雄伝。このままだと穿ったままなので、これも観てみよう。

Sunday 28 September 2008

Dear Frankie

Dear Frankie, 2004
Dear フランキー

子供が中心の映画が好きだ。健気さと純真さに涙した。

耳の聞こえないFrankieは船乗りだと信じる父へ手紙を書き続け、その父からの手紙に夢を馳せる。Frankieの母の抱える秘密が行き詰まりかけた時、家族に温かいストーリーが生まれる。展開にも人物の表情にも、最後まで静かにドキドキする映画。結末も静かにドラマティック。

Scotlandの物悲しい景色と街並みはどの映画にも共通している。Scotlandの舞台も好きだ。お薦め度は4/5。

Friday 26 September 2008

NFL & Air and Space Museum in Washington DC

"They are great, and they like anything great."とでも表せようか。もちろん"They"はアメリカ(人)である。

先週末、ワシントンDCに弟夫妻が遊びに来た際に行ったアメリカン・フットボール(NFL)と国立航空宇宙博物館(National Air and Space Museum)でこう思った。素直な羨望と、どうにも入り込めない躊躇いが入り混じる"great"・・・。

まずは国立航空宇宙博物館。ワシントンDC市街に本館があり、市街から一時間程離れたダレス国際空港近くに別館(Steven F. Udvar-Hazy Center)があるのだが、今回はこの別館だ。本館よりよっぽどすごい。

このフロア図、本当に所狭しと機体が並び、また浮いている。数々の小型機や戦闘機、爆撃機、ボーイング社初めての商用機、コンコルド、ロケット、ミサイル、人口衛星、スペース・シャトル、そしてエノラ・ゲイ・・・。ミニチュアでもプラモデルでもなく全て本物である。

Enola Gay & Concorde

Space Shuttle -Enterprise-

Enola Gay

まさにブランディング、国力の誇示に如何に役立つことか!(そして館内にはマクドナルドもある!)
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翌日はNFL。

弟は大学でアメリカン・フットボールの選手だった。そのため、ある程度のイメージは持っていたのだが・・・、とんでもない、プレーも観客も"crazy"過ぎる。桁外れだ。

力士のようなあれだけの巨漢が走る、投げる、ぶつかり合う。"PLAYBOY"に出てくるかのようなチア・リーダーが動き続ける。そして観客の歓声と野次はまるで狂気の沙汰だ。スタジアムの雰囲気もスポーツそのものとしても、もう"とり付かれる"。


初めて大リーグを観た時にも感じたが、やはりアメリカ人は一つのことに熱狂しやすく、その対象にあるがままの感情をぶつける性質なのだと思う。対象は宗教だが、先日観た"Jesus Camp"にも同じ傾向を見てとれる。また、大統領選挙への反応は典型的にそうだろう。愛憎や喜怒哀楽が表出するまでが短くて太い。

肌身を持って日本との違いを認識する。アメリカを満喫している。

Wednesday 24 September 2008

Jesus Camp

Jesus Camp, 2006
Jesus Camp

このドキュメンタリーは、今日アメリカで人口の1/4とも言われるエバンジェリカル(※福音派)の活動のうち、特に"Christian soldiers in God's army"のために子供を"伝道"するキャンプを追いかけたもの。子供が見事に"born-again"する姿が映し出される。正直、言葉を失う。

率直に言えば、何かを書くことを躊躇する。また有り体には、概ね、生活する上で宗教が争点にならない社会に生まれて良かったと思う。

Kalafの感覚的には、それは遠からず一般的な日本人の感覚であると思うが、"洗脳"に近い。例えば、キャンプでは、伝道者の説教に子供が呼応し涙を流す。おそらく連鎖反応として次々に泣き出す効果なのであろう。また、目を閉じ、手のひらを上にし胸の高さまで上げ、伝道者の言葉をひたすら繰り返す。最もぞくっとしたのは、コップを"悪(evils)"に見立て、子供が金づちで叩き割るシーンだ。これは言うまでもなく、ブッシュ大統領のイラク戦争会戦時を思い起こさせる。

ドキュメンタリーによると、エバンジェリカルの43%が13歳までに"born-again"、つまり帰依を経験するらしい。ネガティブに言えば洗脳される。エバンジェリカルが政治的に無視できないどころか、大統領選挙に見られるように大きな影響を及ぼす事実を考えると、キャンプの映像を見ながら、伝道者の真の目的は何なのだろうかとさえ思う。

例えば、価値観の多様化、個人主義崇拝、拠りどころの喪失、社会の閉鎖化、コミュニティの崩壊、子供の自尊心等、社会学的あるいは心理学的にエバンジェリカルの伸張は説明が可能なのだと思う。誤解を恐れずに言えば、今日における宗教が人間の連帯への渇望を潤す働きを少なからず持つことは否定できないからだ。歴史や文化、伝統といったルーツが相対的に乏しいアメリカでは、なお更その一体感が国旗や大統領(候補)さらにはスポーツ等、"共感"が得られやすい対象に向けて投影される。だからこそ、宗教が大きな運動や潮流になり得る。

とにかく(Anyway)、アメリカ社会の背景を知り得るドキュメンタリーとして、お薦め度は4/5。今年の大統領選挙をこういう視点で眺めてみよう、そう感じさせる1本。なお、ドキュメンタリー自体は、必ずしもエバンジェリカル派の視点で作られたものではないと思われる。

ところで、日本は、良し悪しは別として、これまで大きな拠りどころであった"ムラ"というルーツが衰退する過程にある。ムラ、この連帯に代わる価値観が十分に醸成されていないところに、日本社会が抱える様々な事象の背景があると考えられる。

※)エバンジェリカル(福音派):
- ドキュメンタリーは、"エバンジェリカルは、(罪や罰からの)救済を得るためには、キリストを救世主として受け入れることにより生まれ変わらなければならないと信じる"と始まる。

- Wikipedia等によると、聖書を忠実に解釈することを規範とし(この意味でダーウィンの進化論を否定する)、キリストの死と復活を重んじる。また、キリストの伝道者として"永遠の救済"を訴え改宗を説く活動を精力的に行う。

Tuesday 23 September 2008

Profile Faces

これまでKalaf Ahora?!に登場したProfile Faces。ひらめきのお土産。

Sunglasses on Cafe, Mexico City, 080426


Glasses on Matisse, Washington DC, 080527


Shell Eyes on Laptop, Anguilla, 080901


Tomato Face, Washington DC, 080923

The Namesake

The Namesake, 2003
その名にちなんで

インドのカルカッタからアメリカに移り住んだ若い夫婦と、やがてアメリカで生まれたその子供。1世の両親(特に母親)はインドへの郷愁とアメリカへの順応の間で、子供はアメリカ人としての自覚とインド人の家族との間で、それぞれに葛藤を覚え、そして進んでいく。映画のテーマは"home"と"free"。

◇Film's Message through Kalaf
- Pack a pillow and blanket. Go. See the world. You will never regret it.

インドの映像が嬉しい。Kalafがあそこにいたのは2005年。またいつか行こう。お薦め度は3/5。

Monday 22 September 2008

Notting Hill

Notting Hill, 1999
ノッティングヒルの恋人

この映画を観たのは3度目だ。同じ映画を2度観ることすらほとんどなく、3度は記憶にない。そしてAnna Scott(Julia Roberts)にまた恋をした。鮮明にsweet & prettyなAnna。大好きな映画。

"I'm also just a girl, standing in front of a boy, asking him to love her."

この台詞の時のAnnaの表情!イギリス英語とロンドンの風景も懐かしい。お薦め度は、4.5/5。

Friday 19 September 2008

Not "Autumn" but "Hotter Summer", or even "Spring"?

もう吹く風は熱を帯びていない。陽射しは穏やかになり、朝夕は幾ばくか涼しくもある。"夏が終わり、もうそろそろ秋だな"がKalafの感覚。

ところが、どうもそうではないらしい。

曰く、マイアミは"Hot Summer, Hotter Summer and Hottest Summer"しかないとのこと。今は"Hotter Summer"だそうだ。うまいことを言う。

過ごしやすくなってはいるものの、いまいち"秋の気配"に欠ける。秋の"味覚"に乏しいことがそう思わせる要素として大きいのだと思う。

春に近づいているのかな、とさえ感じる。日が短くなっていることを除いては。

Tuesday 16 September 2008

友への書簡

京都に住む友へ書簡([淡水録] vol.11 日本の純度)を送った。彼が関わっている"hanare"というプロジェクトのサイトに載せるために頼まれたものだ。

友は元同期で、彼自身のある目的のために生まれ育った京都に戻った。この話を聞いた時の、そして実行した時の彼を今でもよく覚えている。真摯だ、と強く感じた。

この書簡は、渡米以前から漠然と感じていたところをまとめたものである。Kalaf自身は日本が"ブラック・ホール・ニッポン"に吸い込まれないでほしいと願っている。

ところで、"ドラマティック"だなんて、こっちが照れてしまう。

Monday 15 September 2008

In the Mood for Love

In the Mood for Love, 2000
花様年華

フラットな描写がひたすら続く香港映画。単調の中にある"美"なのだとは思うが・・・。フランス映画のよう。お薦め度は1/5。

Thursday 11 September 2008

McCainとObama

今日は9月11日だ。この特殊な日に、半旗のWhite Houseの前を通った。意図した"たまたま"ではあるが、ここの次の住人について考えた。

以前、民主党の候補者選びの際、Kalafは次期大統領としてObamaを応援していたことを認める。ただ、今はObamaともMcCainとも言えない。理由はこうだ。

- アフリカ系のObamaがアメリカの大統領になった場合、それがどのような影響と変化をアメリカ社会にもたらすのかという強い関心。
- 共和党政権に比べ、民主党政権が日本外交にとってやりにくい相手であることは予想されることであり、Obamaが勝った場合、日本政府が外交方針を改めて考え直す機会になるのではないかという楽観的な期待。

- 共和党はもちろんMcCainの基本政策が自由競争の促進を謳っていること。
- 東アジアの地政学的に、日本外交にとって共和党政権がより付き合いやすい相手であるという予測可能性。

大まかな価値基準がこの点に集約されることを今日整理したのだが、その判断はまだついていない。

War/Dance

War/Dance, 2007
War Dance

ウガンダ内戦で身内を殺された子供達がその難民キャンプにいるのは、危険が消えていないからだ。その彼らが、8部門からなるウガンダの全国パフォーマンス大会を目指す。震えた。

このドキュメンタリーの何に泣かされたか?ウガンダ内戦の記憶を口にする子供達の姿、大会へ挑む子供達の姿、大会での子供達のパフォーマンス。

恐怖、悲しみ、不安、興奮、緊張、喜び、自信・・・。彼らの目を見て欲しい。彼らそのものが圧倒的な表現力だ。

◇Film's Messages through Kalaf
- What I want people to know is that children from northern Uganda, even though we live in the war zone, we can do great things in life.
- It's difficult for people to believe our story, but if we don't tell you, you won't know.

ドキュメンタリーの制作はShine Global、覚えておこう。お薦め度は5/5。

Out of Africa

Out of Africa, 1985
愛と哀しみの果て

観た後、邦題を見て物語をより理解した。ケニアに渡ったデンマーク人の女性(メリル・ストリープ)が最初は夫への、後には自由人(ロバート・レッドフォード)への愛情と、そしてコーヒー栽培に自分の存在価値を見出そうとし、そして結局はどれをも失ってしまう話。(邦題の「果て」は愛以外にも、アフリカという地の「果て」も含意しているのだろうか。)動物や大地、空、アフリカの映像が美しい。

当然存在した(あるいは今でもしている)現地の欧州人社会とアフリカ人の主従関係に、少なからぬ嫌悪や不快感を覚える。単なるロマンス映画と割り切れば良いのだろうが・・・。

お薦め度は2.5/5。

Talk to Her

Talk to Her, 2002
トーク・トゥ・ハー

昏睡状態の二人の女に、それぞれ連れ添う二人の男。男から女への愛情と、男と男の友情が綴られる。世界的な評価は高いようだが、Kalafにはあまりにもすっきりしない。お薦め度は2/5。

Much Ado About Nothing

Much Ado About Nothing, 1993
から騒ぎ

邦題がなかなかうまい。お気楽な劇のようなシェイクスピアの言葉の世界。観ながら英国議会を思い出す。英国議会がシェイクスピアと聖書のリズムや韻、フレーズを踏んでいるとはよく言うが、実感。

物語の本筋とは関係のない点をもう一つ。この映画ではアメリカ人役者のデンゼル・ワシントンとキアヌ・リーブスがイギリス英語を話すのだが、イギリス人役者と比べると口の開け方や動きが違うことが見て取れる。Kalafはどちらに近いのだろうか。

お薦め度は2.5/5。

Wednesday 10 September 2008

Kalafと美術と10年

Kalafが絵画や彫刻を観始めたのは約10年前と言える。大学1年の時に初めて海外に行き、それ以来、訪れた先で、あるいは日本で意識的に美術館に行くようにしている。

最近になって、ようやく"好き"だと感じる美術作品に気がつくようになった。これまでは、例えばそれがモナリザやピカソだから、印象派だから、あるいはルネッサンスだから、つまり有名だからという理由でしかほとんど美術館の案内図を見ていなかった。10年かかったわけだ。

週末に訪れたワシントンDCのNational Gallery of Art、館内を当てもなく歩いていると、新しい"好き"だに出会った。5月7月に続く3度目の訪問でのラッキー。

Edouard Vuillard, French, 1868-1940
"Madame Bonnard"

Pierre Bonnard, French, 1867-1947
"Paris, Rue de Parme on Bastille Day"

Lautrec(1864-1901)も同時代のフランス人、この付近が"好き"なスポットなのかもしれない。

ところで、Kalafは8歳でピアノを始め、高校3年の時に初めて音楽を"好き"だと言えた。この間も10年だ。

芸術との接岸には10年かかるようだ。

※)写真はKalafが撮影。

Saturday 6 September 2008

Ike-2: マイアミ脱出

Categoryが一つおとなしくなり、また進路がフロリダ半島に対しやや南西にそれたものの、依然としてフロリダ半島全域はCategory 3の勢力圏にすっぽり入っている。
急遽、明日からワシントンDCに行く。既に来週前半は在宅勤務の通知が出された上、海に面するKalafの住まいはほぼ間違いなく退避対象区域になると言う。Evacuation(退避)する。

オフィスの様子。デスクの上を片付け、液晶モニターにビニールを被せる。効果の程は定かではないが、雰囲気は高まる。さて、どうなることやら・・・。

Friday 5 September 2008

Anguilla: Gifted Beach!

St. MartinのMarigotから小型フェリーで20分ほど北に行くと、Anguillaという島がある。イギリス領だ。(やれやれ、また帝国主義か・・・。)驚いた、St. Martin以上。

ここには言いようもないくらいの海辺があった。"限りになく透明に近いブルー"は存在する。(小説を読んだことはない。)





























Thursday 4 September 2008

Ike: Category 4

五段階あるうちの上から二つ目、Category 4(最大風速61m/秒、中心気圧938MB)。

先日、アメリカ南部を襲ったGustavはCategory 2から3。2005年にフロリダに大被害をもたらしたWilmaもCategory 3。このCategory 3を超えると、通り道はwipeされると言われた。マイアミで星が見えるのはこの時だけらしい、つまり全域が停電。

※天気図は17:00時点のNational Hurricane Center

驚きのATM

驚いた話を一つ。銀行のATMで現金の預け入れをしようとした歳の出来事。

日本の場合。カードを入れ、預け入れを選択する。そうするとボックスが開き、そこに現金を入れる。そして金額の確認が済めば終わる。最後にカードとレシートを受け取る。

アメリカの場合。カードを入れ、預け入れを選択する。ここまでは同じ。そしてここからが今日の出来事。

まず預け入れの金額をインプットする。ここで"日本と違うな"と思うわけだが、それ以上は特に何も考えない。次に"当然"ボックスが開く。そしてKalafは"当然"そのボックスに現金を入れる。

違う、そうではないのだ!アメリカ(少なくともマイアミ)のATMでは、脇に備え付けられている封筒に現金を入れ、その封筒をボックスに入れる!そして、その後、何と、インプットした金額と封筒の中身を銀行員が実際に確認し、やっと取引が口座に反映される!極めて"マニュアル"なのだ!

Kalafも驚いたが、対応してくれた銀行員もKalafの間違いに驚いていた。

おそらく、アメリカでは、振込や支払いを(デビットもしくはクレジット)カードか小切手で済ませることが多いため現金を扱うことが少なく、ATMでの現金の預け入れがそこまで利用されないからではないか。

もしくは、アメリカの紙幣は大きさが全て同じであるため、ATMが紙幣の額を判別できないのであろうかとさえ思った。(引き出しはさすがにできるのだが、これは、ATMの中で紙幣の種類ごとに収納されている場所が違えば問題にならない。)

ところで、アメリカでどのくらい現金を使わないかと言えば、財布に一銭もなくても生活に困らない程度、だ。現金が必要なのは、パーキングとハイウェイ、ニュース・スタンドのような路上販売くらい・・・。

Wednesday 3 September 2008

後出しジャンケン

アメリカの話。まず、民主党のObama大統領候補が先に副大統領候補を指名し、そして随分と派手に民主党大会が開催された。その翌日、共和党のMcCain大統領候補が女性でかつ44歳のSarah Palin氏を副大統領候補に指名した。

日本の話。まず、民主党の小沢党首続投が9/21に決まる。その翌日、自民党の総裁が選出される。

似ている。大衆扇動時には一つの常套手段なのだろう。

St. Martin / Sint Maarten -2: French Spice

フランス人のホテル、フランス人のレストラン、フランス人のブティック・・・。どうしてフランス人はこうもセンスが良いのだろうか。あるいは、どうしてKalafはこうもフランス人のセンスに惹かれるのだろうか。食事とお洒落、Kalafはフランス(とイタリア)の贔屓だ。

・・・フレンチ・スパイス。

湾が一望できる丘の上のカラフルなホテルは南仏風と言う。英語が十分に伝わらないくらいのフレンチ度合い。朝食のクロワッサンとコーヒーのおいしいさが懐かしくさえある。










そこから車で10分も行くとGrand Caseという町に出る。一本の通りしかないこの小さな町で日本を離れて以来のフレンチ。Le Ti Provençal。好きだ。












フランス側の中心地はMarigot。ここではショッピングとランチ。洒落たお店が並ぶ。マイアミでは王道の"アメリカン"では決してないアイテムと食事に出会う、上等のハッピー。












郵便局は黄色の"La Poste"、本国と同じだ。ブラッセリー(パン屋)やカフェもどことなくフランス風に見える。

9月と10月はハリケーンのため観光客が来ないSt. Martin(フランス側)では、この類いのお店のほとんどが閉まるらしい。"バケーション"にしてはいささか長いように思うが、そういう意識のようだ。もう一方のSint Maarten(オランダ側)は、電化製品や衣類、日用品のお店が多く、こうではないらしい。地域性と国民性が垣間見られる。

嗚呼フランス、嗚呼ヨーロッパ・・・。久しぶりに行きたいな・・・。

Tuesday 2 September 2008

St. Martin / Sint Maarten -1: Water

彼方、真正面から近づいてくる。段々音が大きくなる。滑走路を目指す機体をビーチから見上げる。機体が頭上を越え、着陸する。本当に近い、真上だ。構えてはいるものの、あまりに近い距離と轟音に思わず身をすくめ、目をつぶる。飛行機はこの島にこうして到着する。

おいしいフレンチを久しく食べていない。カリブを堪能したい。この二つを求めてSt. Martin / Sint Maartenを訪れた。ここは北半分がフランス領(St. Martin)、南半分がオランダ領(Sint Maarten)の島だ。

まずは海辺の話から始めようか。

先週のジャマイカもきれいだった。驚くほど青く、そして白かった。St. Martinはもっとだった。

"きれい"としか言いようがない。