Tuesday 10 February 2009

英語を読む、聞く、話す

インターネット、新聞、雑誌、テレビ。Kalafの日常では、時事ニュースのほとんどが英語だ。もちろん意識的にそうしている部分が大きい。

さて、国際言語である英語に慣れている人が、情報や知識へのアクセスにおける優位性を有していることは間違いない。特にインターネットがメディアの主流となった今日、英語で読み、英語を聞くことで得られる情報の量と質には、翻訳された言語で得られるそれと比べ格段の優位がある。このことはKalafも実感している。

他方、技術の発展がこの優位性をそぐ日がいつかやってくるのかなとも思う。具体的には「同時翻訳」の技術だ。

例えば、今インターネット上で読んでいるページを範囲指定し「翻訳」をクリックすると和訳が得られる。音声データに関しても同様だ。更に、自分が話したことが、その場で同時に英訳されるソフトウェア/ハードウェアが実用化されることも考えられる。これらの研究開発は当然進められていることだろう。

こう考えると、自ら英語(あるいはより広く外国語)を扱うというインセンティブではなく、個人の情報収集能力や国力を高めるという意味では、「初・中等教育の英語をどうするか」という議論より、同時翻訳の技術開発を「国策」とした方が、よっぽど実益があるのではないか。

ある程度の優位性の自覚と英語メディアに身を置く苦悶の中で、ふとこんなことを考えた。

No comments: