Wednesday 11 February 2009

Singularity University

昨日(2/10)のFinancial Timesに"Humanity 2.0: downsides of the upgrade"という記事があり、この中で"Singularity University"という新しいinstitutionが紹介されている。Kalafは結構な衝撃を受けた。

このSingularity University、理念は「"advancing technologies"の発展をもって"humanity’s grand challenges"に対処するリーダーを輩出する」と謳い、ビジョンは「特定の技術分野のエキスパートが分野の垣根を越えて人類と環境に貢献せよ」と問う(Kalafの意訳)。

創設者は、"If you stay biological and don't reprogramme your genes, you won't be around for very long to influence the debate."と挑戦的に言う(FTから抜粋)。記事が"downsides of the upgrade"と名づけられている理由がここにある。その一方で、あくまでも最終的なゴールの一つとして"humanity"を掲げる。手塚治虫の世界のようだ(手塚治虫は圧巻だ)。

面白いと思った点:

・NASAとGoogleがバックアップしている。ともに技術と科学の最先端をいく組織だ。
・Singularity Universityのステートメントの中に、"サイエンス"という言葉は一切出てこない。"テクノロジー"なのだ。これは何よりも"(デジタルの世界を含む)実体"を重んじるという意志表明なのだと感じる。
・"テクノロジー"が人類と世界を変えるという徹底した姿勢。
・アメリカの頭脳獲得と頭脳創出への飽くなき欲求。
・個人の発意を基に始まったこと。"個人の強さ"が結局はアメリカの強さであることを再認識する。

昨日英語を扱うツールについて書いたが、このFTの記事は、実際に英語の世界に生身をもって入り込まないと得られる度合いや生み出せる次元がそもそも違うと思わせた。)

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