Monday 26 January 2009

Financial Times

Financial Timesの購読を始めた。

・購読料は一月$9。これはすごいこと。
・申し込んでから届き始めるまで一月半もかかった。申し込みの際は3-4日と言われた。これもアメリカの一つの側面。銀行もそう、この類いの手続きが驚くほどマニュアルでラフ。想像以上の時間がかかる。辛抱に慣れる。

Chinese New Year

The Boston Globeが表現する中国の旧正月。(#15に一番驚いた。)

近くて遠い国だ・・・。そう思った。

Thursday 22 January 2009

Censor事件と国家の大命題

どうしてcensorしたのか?そのプラスとマイナスは?

中国当局がObama大統領の就任演説の一部をcensor(※)した出来事をKalafなりに整理していると、ふと「国家の大命題」に考えが及んだ。(※英語ではこう言うようだ。直訳は「検閲」。)

<国家の大命題>
アメリカ: 最強国家の維持
中国: 国家体制の維持と最強国家への歩み
ロシア: 大ロシアの復活
ヨーロッパ: 対抗軸(極)としての存在
インド: 大国としての勃興
その他の国:
  国家の生存と安全の維持、および利益の増大(国家レベル)
  自己権力・利益の維持、およびその増大(個人・組織レベル)

つまり、今回の出来事も中国当局にとっては「国家体制の維持」という「国家の大命題」に沿った対応に過ぎないのではないかということだ。

国家体制の基本である「『共産主義』が打ち負かされた」という就任演説のくだりが、外界をほとんど知らない大多数の中国国民に聞かれることを中国当局(中国共産党)は好まない。他方、演説がcensorされたことや原文と中国語訳の違いに気が付いた人は、英語が分かるという意味でそもそもある程度の高等教育を受けている人が多く、「然るべき対応だ」と思うか「いつものことだ」と思うため、中国当局の対応に過剰反応することはない(もちろん例外はあったと考えられる)。

中国当局にしてみれば、この二つの利益比較をするだけであり、結果「国家体制の維持」により直結する前者(圧倒的多数の国民)との関係が優先される。

さて、国家の大命題。

日本は?

真っ先に思い浮かんだのは個人・組織レベルでの「既得権益の確保」。国家レベルの大命題は何であろうか。明確には考えつかない。

Kalafは「立ち位置の確定」だと思う。国内では「富の再配分」の立ち位置、海外では文字通りその「positioning」。

Wednesday 21 January 2009

President's 1st Day

昨日の大統領就任から一夜明けたニュース・クリッピング。

まずは、昨日のハイライト。面白いのは、大事な就任イベントであるGala & Balls(写真は#43 & 46)。これらのお祝いパーティも公式の行事なのだ。大統領は苦手なダンスも人前で披露しなければならない・・・。

CNNのコメンテータによる就任演説評。昨今のアメリカ内外の危機的状況、空前の人気と期待の中において、"down-to-earth"で"cool"な演説は"right for the times"とのこと。(down-to-earth"は「地に足が着いた」、この文脈での"cool"は「かっこいい」というよりも「冷静な」の意味。)

中国、やはり付き合いにくい。中国での出来事。就任演説の生放送中(CCTV, the main state-run network)、"過去に(アメリカが)打ち倒した(英語では"faced down")ファシズムとコミュニズム・・・"の箇所で音声が途切れたようだ。公開された中国語訳でもこの箇所は削除。ただし、英語の原文はそのまま掲載されたとのこと。

早速、初日にWhite House高官の昇給凍結(freezing the pay)とロビー活動の制限を指示。まずは身内から姿勢を正す。素晴らしい。

インドネシアでは大統領のそっくりさんがcelebrityの仲間入りだとか・・・。(Kalafも数人からObamaに似ていると言われたことがあるが、いまだにメディアからもWhite Houseからもアプローチはない。)

Tuesday 20 January 2009

Inauguration

今日1/20、Obamaの大統領就任式(Inauguration)がワシントンDCで行われた。



"Today I say to you that the challenges we face are real."

"Starting today, we must pick ourselves up, dust ourselves off, and begin again the work of remaking America."

"For as much as government can do and must do, it is ultimately the faith and determination of the American people upon which this nation relies. It is the kindness to take in a stranger when the levees break, the selflessness of workers who would rather cut their hours than see a friend lose their job which sees us through our darkest hours. It is the firefighter's courage to storm a stairway filled with smoke, but also a parent's willingness to nurture a child, that finally decides our fate."

"This is the meaning of our liberty and our creed — why men and women and children of every race and every faith can join in celebration across this magnificent Mall, and why a man whose father less than sixty years ago might not have been served at a local restaurant can now stand before you to take a most sacred oath."

"America, in the face of our common dangers, in this winter of our hardship, let us remember these timeless words. With hope and virtue, let us brave once more the icy currents, and endure what storms may come. Let it be said by our children's children that when we were tested we refused to let this journey end, that we did not turn back nor did we falter; and with eyes fixed on the horizon and God's grace upon us, we carried forth that great gift of freedom and delivered it safely to future generations."


genuineでpragmaticだと感じた。理想的に過ぎず、アメリカを取り巻く危機的な状況の深刻さとその対処の必要性を現実の話として訴える。同時にアメリカがアメリカである美徳を改めて問う。この姿勢に貫かれた今日の演説は、Obamaの価値観とアメリカ合衆国のリーダーとしての姿勢を明確に表しているのだと思う。

就任式は東部時間の正午から始まったのだが、テレビのあるオフィスのキッチンには20人程度の同僚が集まった。静かに真剣に"President Obama"に見入る皆の顔が印象に残った。


以下は、Kalafの友人であるクマからの感想:

"全般に渡って、人に訴えかける率直さ、心への響き方が違った。嗚呼、8年前にこれをAl Goreが持っていれば!とつくづく思った。その意味では、Obamaは間違いなくAl Goreの先見性、Clintonのマーケティング力、JFKに近いコミュニケーション力、ボンボンのJFKが持ち合わせなかった生活者の苦しみへの理解力、それに、今までのどの大統領も持ち得なかった別次元の「多様性への理解」を持ち合わせている。

これほどアメリカ国民の見識を遥かにaheadした大統領が現れた事は、アメリカの230年の歴史で嘗て無かっただろうなと・・・、待て、僕はLincolnをby heartで知らないので、もしかして彼もそうだったかもしれないが・・・。つくづくこの時代に生き合わせた幸せを思ったね。"

(演説全文はこちら。)

Saturday 17 January 2009

Japan by Eric Testroete

カナダ人が切り貼りした日本。かっこいい。こういう土地に生まれたのだとあらためてしみじみ思う・・・。


Japan from Eric Testroete on Vimeo.

Wednesday 7 January 2009

新年の抱負

さて、2009年。

今年の抱負を「希望」と「姿勢」に決めた。「希望」を内に、「姿勢」を外に。

最近、歳を重ねたなと思う。その時、一年の価値がこれまでのそれとは変わってきたことを意識する。若ければ若いほど、時間は可能性を広げるために費やされる。歳が増すにつれ、時間は可能性を鋭利にするためにより割かれる。