Monday 27 April 2009

Swine Influenza

豚インフルエンザ(= Swine Influenza)。

幾人の方々からメールをいただく。会社からはメキシコへの出張禁止令が出された。うがいに手洗い、体調管理、人ごみを避ける・・・。こういった身近なことに気をつける以外、どうしようもないように思う。

【プラス】
- 日々の運動
- 楽観主義

【マイナス】
- 食事のバランス
- 4月は毎週のように飛行機
- メキシコからの人・モノの流入が多いマイアミ
- 豚肉好き

どうもマイナスのほうが大きいな・・・。

飛行機内はひどく乾燥しているのでたまにマスクをするのだが、何度か「潔癖症?」や「アレルギー?」と聞かれたことがあった。彼らもマスクを常用する日がくるのだろうか。こうなったら、マスクを流行らせようか。

Thursday 23 April 2009

"Take our kids to work" Day

朝オフィスに入ると、受付で数人の子供に"Good morning!"と迎えられた。10人くらいの子供(kids)がオフィスのあちこちにいる。どうやら今日は"Take our kids to work" Dayらしい。学校には行かずに親の職場を見学する。隣のデリでは子供が手伝っていた。Miamiではそういう一日のようだ。

何度注意されても、奔放に遊び回っている。皆も子供達に温かい。実に微笑ましい。

ところで、英語の特徴の一つに"敬語がない"があるが、そのことがよく分かる。子供同士でも、親に対しても、親の同僚に対しても、同じ様に話す。これは、コミュニケーションと人の関係性のあり方を考える上で一つのヒントになる事実だと思う。

Wednesday 22 April 2009

オペラを聴く

最近、部屋でよくオペラを聴く。以前は賑やか過ぎると思っていたのでCDをかけなかったのだが、意外とそうではなく、実は心地良いことに気がついた。

"歌劇"とはよく言ったもので、オペラは楽器だけの楽曲よりもドラマティックだ。何を歌っているのかさっぱり分からないので、声が一つの楽器のように聞こえるところも好きだ。

ゴルフ

見慣れない光景だが、部屋にゴルフ道具一式がある。成り行きというか流れというか、この勢いに乗って始めよう。

Friday 3 April 2009

Military robots

一つ前のエントリーの最後に「産業の力点」と「国家安全保障」の関係性について触れた。そんな折、戦場でロボットがいかに"動員"されているかという映像を見、その思いを強くした。日本とは技術や産業の必要性や戦略が明らかに違うように感じる。




なお、この講演自体も示唆に富むものだ。スピーカーの訴えたいことは以下の話に集約されている。

"Robots are emotionless."

"数年前にハリウッドのキャラクターの中から100人の"heros"と100人の"villains(悪役)"を選んだ際、"best and worst humanities"として両方のリストに入ったキャラクターが一人だけいた。"a robot killing machine"であるターミネーターだ。このことはロボットの両義性("both good and evil")を表しているのみならず、私には人間の両義性("duality")そのもののように思える。"

High tech, low tech

2/21号のEconomistに"High tech, low tech"という興味深いグラフがあった。(記事そのものは中国の産業について書かれている。)

出典データが(おそらく)有料のため詳細を調べていないのだが、いろいろ面白いことに気が付く。

まず驚いたのは、日本の"high-tech"分野のtrade balanceがマイナスであることだ。(定義に"technological intensity"とあるので、容積あたりの付加価値か何かで"tech"度合いを算出しているものと推察する。)

つまり日本は"high-tech"国ではないのだ。このグラフを見る限り、一般的に日本が強いとされるエレクトロニクスや自動車、工作機器や部品は"mid-tech"に分類されているはずだ。考えてみれば、これらはあくまでも" 汎用品"である。したがって付加価値が"high"ではないのだろう。

一方で、アメリカとイギリスは"high-tech"分野の輸出国なのだ。アメリカはまだしも「イギリスがどうして?」と、これにも最初は驚いたが、特に軍事・航空宇宙と医療分野の貢献が大きいのではないかという推察に至った。確かにこれらの分野では米英の大企業がよくメディアに登場する。アメリカがサーバー等のシステム機器や半導体、manufacturingに含まれるソフトウェアに強いことは言うまでもない(イギリスはこれらの分野はどうなのだろうか?)。また、米英ともに基礎研究を重んじるため、バイオや最先端素材等の貢献も含まれているのではないかと想像する。

お隣の韓国も"high-tech"分野が強い。日本と産業構造が近いと思っていたので不思議に思ったが、半導体やメモリが強いSamsungを考えれば確かにそうだ。

中国は予想の通り。今後"high-tech"と"mid-tech"がプラス方向に動き始めるタイミングがいつになるのか。アメリカを凌駕する時なのだと思う。

ドイツ。日本とほとんど同じ構造である。汎用品メーカーが輸出を牽引する特徴が似ているのだろう。

このグラフを見るだけで、産業の力点がどこに置かれているのかが大よそ把握できる。産業を経済発展という視点だけではなく、どれだけ国家安全保障という観点で見るのか。そんなことを思った。

追伸1)読者の方、コメントをくださると嬉しいです。

追伸2)このグラフの読み方で分からないところがあったので、どなたか教えてください。
   1/ どうしてプラスとマイナスがバランスしているのか?
   2/ %の母数は何か?