Tuesday 17 June 2008

"THE" Buenos Aires

夜は、まずステーキ。ブエノス・アイレス一と言われるステーキ・ハウス。一言で表すと"でかくてうまい"。

焼肉やすき焼きでもそうだが、霜降りに代表される日本で好まれる牛肉はfatのとけるような柔らかさを楽しむもののように思うが、アルゼンチンのステーキは分厚さの中にある肉繊維の柔らかさに特徴がある。肉繊維が力を入れることなく断ち切られていく食感。Kalafはこっちが好きだ。

驚くのはその大きさ。"肉の塊"としか表現のしようがない。ただ、fatと言うより繊維であるためか、Kalafは300gを注文したが、食べ切っても見た目ほど重くはなかった。メニューには800gと書かれたものもあり、これは大盛りのカレーのよう。 一人あたりの牛肉消費量は、日本が約6kg、アルゼンチンは70kg弱・・・。そう言えば、その割には巨漢が少ない。普段の食事自体は簡素なのかもしれない。ホテルの朝食もそう思わせた。

なお、アルゼンチンの牛肉が日本に輸出されない理由は口蹄疫とのこと。牛に免疫が投与されているらしい・・・。

続いて、サッカー。この週末は、丁度2010年Wカップの予選が行われていた。対エクアドル。明らかにプレミアムの乗せられたチケット(後で3倍であることが判明)に躊躇いながらも、勢いに任せる。ここはアルゼンチン。サッカーは日本で言えば"フジヤマ"、アルゼンチンの代名詞なのだからと無知な納得を試みる。

予選とは言え、その熱狂ぶりを例えるのは難しい。スタジアムが離着陸時の滑走路のような轟音で満たされるとでも形容できようか。そうかと思えば、淡々とゲームが進んでいる時は、妙に静まり返っている。90分という試合時間はそれだけを聞けば短くはないのだが、終わってみると「もう終わり?」と感じるような、集中して観戦していたことを後から実感するゲームだった。

サッカーはゲームが切れない。ボールとプレーヤーの単調な往来の中に、思わず立ち上がって声を出してしまうプレーが突然、しかも数秒にも満たない間に展開される。水泡のように浮かんでは消えるチャンス。90分走り続け、勝ち負けは一点の差がほとんど。あれだけの歓喜と失望を与える理由は、このスタジアムで初めて、ただしほんのさわりだけ分かったような気がした。

明日(水)はブラジル対アルゼンチン。国技対国技。アルゼンチンをスタジアムで観たために、心なしかアルゼンチンに肩入れしている。マナウスのパブあたりで観られるだろうか。アルゼンチンの応援は間違ってもできないな・・・。

2 comments:

fookrow said...

羨ましすぎる。
俺も一度くらいは南米で観てみたいっす。

Kalaf said...

運が良いことを認める・・・。南米は少しだけ遠いね。