ゲーテ、『若きウェルテルの悩み』
読み終えたらスメタナの"モルダウ"が聴きたくなった。今聴きながらこれを書いている。
モルダウは激情的な曲だ。ロマンティックでもある。ゲーテの"若きウェルテルの悩み"もまさにそうだ。
この話は三部からなる。第一部はロッテへの愛情が、第二部はロッテから離れて暮らす苦悩がウェルテルの書簡によって描かれる。第三部はウェルテルの書簡も織り交ぜながら、"編者より読者へ(第三部のタイトル)"物語のクライマックスが解説風に書かれる。
小説と想像力と記憶。挿入絵のロッテとウェルテルが、例えばKalafがこれまで見た絵画や映画の風景やシーン、ヨーロッパの街並みの中で再現される。本当にそういう数時間を過ごした。豊かな小説。
物語の最後はどうなのだろうか。モルダウのように長調に転調して晴れ晴れしく終わるのだろうか。そうではないとも言えるし、そうとも言える。
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