Tortugueroは海亀の産卵で知られる自然保護地域だ。カリブ海に面したジャングルと表せようか。ただし、アマゾンほどの密林ジャングルではない。粘着度が薄い。
San Joseを早朝に出発、バナナ・プランテーションにも立ち寄りながらバスに揺られること約2時間(途中牛の大群に出会う)。続いてカリブ海に通じる川をボートで約2時間下ると、ようやく川と海に挟まれたホテルに到着。リゾート気分。
そこはトロピカル。とにかくトロピカル。
茂みの中のイグアナ、"ホテルのプール"で遊泳を終えた巨大なイグアナ(1.5m+)。
蛙の花園・・・。カラフル軍団。
ジャングル沿いを行くボート・ツアーでの遭遇。鳥、モンキー、ナマケモノ、カワウソ、ワニ、蛇、蝶々、トンボ、もちろんイグアナ・・・。普通にいるのだ。彼らの庭先にお邪魔しているのだから当然か・・・。
そして、夜は海亀の産卵。
Tortugueroは海亀のための自然保護区であり、産卵を見るにはオフィシャル・ガイドの立会いが必要である。残念ながら写真撮影は禁止だ。目をつぶり思い出す。
海からあがってくる。亀の歩みだ。20-30m進むと茂みにぶつかる。そこが命の家だ。潮が満ちても流されないためなのだろう。しかし、すぐに穴を掘り始めるわけではない。危険を察知し引き返したり、あるいはジャガーやサメに襲われることもあるらしい。周囲をしばらく伺い安全を確認してから、やがて後ろ足で器用に、そして力強く砂を蹴る。巣を作る。
実は、ここまではガイドの話を聞いた上での想像の世界だ。卵を産み落とし始めるまで母亀には近づけないのだ。
Kalafが出会った母亀は甲羅が1m超。穴はその全身がすっぽり入るほどの大きさ。1.5m程度の直径、深さは50cm以上はあったのではないか。彼女達が"安全"を感じる家の大きさになるまで、1時間ほど掘り続けたようだ。
命を地面に預ける母亀は淡々としていた。それもそのはず、平均して120個の卵を産むらしい、その卵を狙う敵がいるからだ。ヒトは産卵に感動を覚え(確かに感動する)、カメは産卵を事務的に進める(ように見える)。この明らかな対象は、今感じたもの。
産卵以上にtouchedだったのは、産卵後、母亀が砂をかぶせる姿だ。あれだけの大きな穴に砂をかぶせ続ける。後ろ足の脚力は強く、1mほど離れていても砂が飛んでくる。砂が穴に入る効率が悪いので手伝いたくなる。それでもひたする続ける。暗やみに砂を蹴る音だけが響く。
彼女はどれだけそう続けたのであろうか。翌朝行ってみると、やや窪みの残った巣と海との間に彼女が歩いた跡があった。子亀が自力ではい出るまで約60日、彼女が次に陸に戻ってくるまで約3年。自然のサイクルは、そうして今日も淡々と続く。
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