Sunday 30 March 2008

Gospel Sunday

Carnival Centreゴスペルを聴いた。月に一回行われている無料のゴスペル・コンサート、個人の献金により開催されているものだ(ここにアメリカにおける社会貢献のあり方を見る)。

初めてライブでゴスペルを聴いたKalafは、ゴスペルの圧倒的な声量、それも甲高いピッチ、厚いコーラス、そして呑み込まれるようなリズムに驚いた。

(Obamaのスピーチ上手は、このルーツによるところもあるのであろう。彼のスピーチには、跳ねるような、たたみかけるようなリズムがある。)

まず、何よりも声が大きいのだ。"声圧"という言葉があれば、まさに声圧で歌う。しかも声が高いからなおさら、やかましいくらいに響く。そのソロの後ろからたたみかけるようにコーラスが重なると、一息での発声が長く、かつ声を震わせるビブラートのため音に独特のうねりが生まれる。そして彼らは動く。リズムをとるのだ。

この音とリズムに会場も呼応する。会場の呼応にソロが返す。曲の終盤は、同じ音楽進行に対し、ソロが繰り返し繰り返し、まるで叫ぶように歌う。歌うように何かを喋る。そして、テンポが少しずつ速くなり、またキーも上がっていく。会場の雰囲気はピークに達する。Kalafは一番前の席からステージを見上げながら、これがゴスペルか、と圧倒された。とにかく"ノリ"がすごい、パワフルだ。

このパワフルなノリの中に、奴隷制と差別に苦しめられた、あるいは今でも虐げられている黒人たちのコミュニティーがあると思うと、音楽以上のパワーを持つゴスペルだ。

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