Tuesday 13 May 2008

Brazil Day-1: on Taxi

(続き)
街を観察するため、ホテルまでの道のりを寝ることなど考えてもいなかった。ところが、車はなかなか進まない。朝の7時、空港を出た時点で既に渋滞している。それでも、観察する意欲は失われず窓の外をしばらく飽きもせず見ていた。どれくらい経ったのだろうか。Kalafは寝た。しかも寝ると決めて寝た。そしてよく寝た。

これが"危ない"理由づけであることは分かっていたが、深夜フライトに加え、ドライバーが日系人であったことが大きかったのだと思う。Kalafは理由づけに成功し、渋滞に大して苛々することもなく、気がつくとドライバーが遠くに見えるホテルを指差していた。二時間のうち大半を寝ていたことにKalaf自身も驚いた。

ところで、Kalafは、国あるいは街の経済発展の度合いを知りうる手段の一つに"車"があると考えている。Sao Pauloはどうか。車の渋滞がこれだけあるということは、車が人々にとって日常の移動手段であることが推測される。しかもタクシーが多いというわけでもなかった。では、どういう車が多いのか。コンパクト・カーだ。圧倒的に多い。

この観察から、個人が車を所有する余裕はある、ただしその余裕はまだコンパクト・カーに限られるのではないか、という仮説が立つ。コンパクト・カーの値段はセダンの1/3から2/3程度であり、かつ一台の車を乗り続ける期間も考慮すると(ここでは新車が少ない)、日本とのおそらくの所得水準の違いを車との比例関係から想像することができる。

さらに確かな比較はスーパーに行くことなのだが、そこまでの勇気と危険察知度が今のKalafにはまだない・・・。

Day-1が"on Taxi"までで終わったわけではないのだが、今日はここまでとしよう。明日は朝から工場巡りだ。そして運が良ければ夜にサッカーを観に行く。楽しみだ。新しい土地は毎日が楽しい。

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