Sunday 11 May 2008

Julius Caesar in Egypt

バロック音楽好き(※)のKalafにとって、ヘンデルのオペラとあらば行かずにはいられない。と言い訳しながら、二週間ぶりのオペラ。ローマのシーザーとエジプトのクレオパトラの愛の物語をヘンデルが彩る。

カウンターテノールのシーザーにまず驚いた。カウンターテノールは男性で最も高い音域だ。もののけ姫を歌った米良美一がそうだ。面白いことに、このオペラではシーザーだけではなくエジプト王もカウンターテノールであった。またポンペイウスの息子は女性が演じていた。

不思議に思い調べてみたところ(Wikipedia参照)、中世のヨーロッパでは「女性は教会では黙すべし」という掟があり、教会の聖歌隊では女性パートを男性が歌っていたらしい。この伝統はイギリスにおいては今日でも続いているらしく、ヘンデルがイギリスで活躍した(ヘンデル自身はドイツ人)こと、このオペラの初公演がロンドン(1724年)であったことを考えるとおそらくの察しはつく。

全体としては、やはりヘンデルの音楽が良かった。うまく説明できないが、ヘンデルにせよバッハにせよバロック音楽特有の弦楽器のアンサンブルとテンポ感がKalafは好きだ。この映像の30秒過ぎ、このバロック音楽の雰囲気を聴いてほしい。実に晴れやかだ。観に行って良かった。

今年のマイアミでのオペラ公演はこれで終わりだ。来シーズンは年間チケット(5公演)を購入することを決めた。

※)Kalafは高校時代、主にバロック音楽を演奏する部活でチェロを弾いていた。今思えば、音楽を本当に好きになったのはあの部活のおかげだ。感謝している。

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