事件は日曜日に起きた。Naplesに向かうハイウェイ、しりとりをしながら快調に走っていたKalaf、脇に停まっていたパトカーに気が付くのが遅れた。ミラーには動き始めるパトカー。そしてパトカーの屋根のライトが回り始める。スピード違反だ(約20km/hの違反)。フロリダは取り締まりが厳しいと聞いたことがあったのだが・・・。
"ついていない・・・"と落ち込んでいると警察官が歩いてきて、免許を見せろと言う。免許を渡すとパトカーに戻り、そしてまた戻ってくる。その間、減点や罰金のみならず、裁判所やら弁護士やら何かと面倒と聞いた今後の手続きを思いさらに気が滅入る。
ところが、・・・Kalafはついていた。警察官に手渡された紙には"COURTESY WARNING(親切な警告)"と書かれている。そして、警察官は"今回はこの警告だけで何もしなくて良い。今後は気をつけて運転するように。良い一日を"と言う。嬉しさと安堵を表情に出さないように平常心で"ありがとう"と言い、再発進する。青い空、真っ直ぐ続くハイウェイを再び滑走したくなる気持ちを抑え、巡航運転が続いた。(この事件は、しりとりが"むさし"で切れたことにちなみ、"むさし事件"と名づけられた。)
さて、ようやくNaples。Naplesはフロリダ半島の西側にあり、メキシコ湾に面している。南東の端にあるマイアミからは車で約2時間の距離だ。
マイアミの砂浜は人工であるのに対し、Naplesに限らずメキシコ湾側のビーチは天然の白い砂浜で知られる。きれいな白、細かくさらさらな砂。前日にTargetで購入した浮き具でプカプカしたり砂浜で昼寝をしたりと、実はマイアミに来て以来始めての"ビーチ遊び"だった。楽しい(笑)。