Friday 14 March 2008

Good bye CELICA

世界で一番かっこいいと思っていた。ずっとそう思っていた。

28年間、Kalafを1才の時から乗せて走ったセリカ。真っ赤なセリカ。ここ数年、そこここの調子が悪いとは聞いていた。今日、そのセリカがいなくなった。

幼少の頃の送り迎え、Kalafはセリカが走り去ると泣き出し、セリカの音が遠くから聞こえると駆け寄った。家族で出かける時はいつもセリカだった。セリカの絵をよく描き、セリカの歌をよく歌った。我が家に新しく白い車がやってきた時、その車にやきもちさえ抱いた。初めて自分で運転した車は、もちろんセリカだった。

10万キロのメーターが0キロに戻った時、運転していたのはKalafだった。そのことを父に話すと、「セリカも喜んだだろう」と父は笑った。

今日、そのセリカがいなくなった。きっと、セリカは「もう行け、次の世界に」とKalafに言ったのだろう。Miamiへの出発を前に、セリカはあたかもそのことを知っていたかのように。

世界で一番かっこいいと思っている。今でもそう思っている。

セリカにありがとうを言う準備はまだできていない。

3 comments:

Anonymous said...

送られた写真3枚を何度もスクロールした。
まるで人生を振り返るかのように。

自分を見守ってくれたもの。

人生にはいつかお別れがくる。
だから現実を見直して再出発できるのだろう。

「過去を振り返るな!」
「前(将来)を見ろ!」

よく父に言われた言葉です。

Anonymous said...

男には、時に付き合った女性以上に忘れられないクルマが有ったりする。マイアミに留学中、エアコンが壊れたBuickでマイアミを疾走していた。ボストンで買ったVW・パサートは、不調が続き、ディーラーと何度も戦わないと行けないハメになったり。悪い想い出だけではない、パサートは随所で活躍したのは事実だ。仲良くなった彼女と隣の州までドライブに気軽に行ったり、空港に送り迎えに行ったり。。。人には忘れられない想い出がある。その中でかつてのクルマは甦り、走り続けるのだ。セリカもそうだと思う。

Jay,

Kalaf said...

車は想い出の主役には決してならない。ただ主人公を乗せて走るだけだ。それだけなのに、主人公のストーリーの中で、車が名助演であることは多い。あの空間に、主人公の成長がつまっているからだろう。