Friday 18 April 2008

メキシコ: 南下

前回のメキシコに関する記述を訂正する必要がある。

メキシコの殺伐とした印象を書いたが、二日目にGuadalajara(グァダラハラ)に着いた際、これがChihuahua(チワワ)周辺の環境に過ぎないことを確認した。緑が多く花も咲いている。そして、何より街がdevelopedなのだ。メキシコは全土が荒涼とした土地ではない、発展した国だ。

このことは、上空から首都のMexico City(メキシコ・シティ)に近づくにつれ、より明白になった。雲を抜けると眼下には整然と区画された都市、この写真の街並みが着陸まで続く。この間、おそらく15分くらいはあったであろうから、市街地が極めて広域に渡っていることが分かる。街が平べったくどこまでも広がっている感じだ。後からMexico Cityの人口が2,500万人であることを聞き、なるほどと思う。感覚的には、Mexico CityはTaipeiの7割程度の発展度合いとでも言えようか。

"メキシコは砂漠"、この理解がとんでもなく間違いであったことを、メキシコ人に話を聞きさらに強く認識した。Mexico Cityでは杉系の木が多く見られるが、南下すれば気候はもっと湿潤であり、葉の大きな木(広葉樹)が増えるそうだ。ホテルの朝食時に並んでいるパパイヤやマンゴーは国産らしい。今日のランチでは、グァバのフレッシュ・ジュースを飲んだ。これらは東南アジアでも豊富に採れるフルーツであるから、メキシコがいかに様々な気候とともにあるかが実感できる。

ところで、今回、Kalafはメキシコに関する事前準備を一切しなかった(もちろん仕事の事前準備はした)。ガイドも購入せず、インターネットで調べもしなかった。加えて、これまでメキシコを知る機会はほとんどなかった。結果、メキシコに着いてから目にするものが、すんなりと入ってくる。これは不思議な感覚だ。先入観がゼロに近いから、"こういうところなのか"とそのまま受け止められる。新しい土地の自分へのインプットと言う意味で、面白い体験をしている。準備をして得られるものと、全く違う感覚に気がつく。これはこれで悪くない。

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