Monday 11 August 2008

虫の音

いつの間にか、虫の鳴き声が聞こえるようになった。初めてこのことに気がついたのは確か先週だったと思うが、その時はまだ音は"散在"していただけだった。今夜は、バルコニーに出ると、もう180度の広域から聞こえる。夜の蒸し暑さも随分落ち着いた気がする。

季節の変わり目をどこで感じるか。これは考えてみると少し面白い。雨が降っている境目が曖昧であるように、"いつの間にか"季節の提供者が変化する。最初は気がつかない。次は無意識に察知する、ただし記憶には強く残らない。そして、本当に"いつの間にか"、そこに既にいる提供者をようやく認知する。

その内、彼らの声が重層をなして響き始めるのであろうか。"マイアミ"で虫の音が届けられるだなんて、思いもしなかった。

2 comments:

Anonymous said...

虫の音に風情を感じるのは日本の文化的な背景があるからで、別の国では雑音としか認識されないことも多いという記事を読んだことがあります。同じ物理的な波(音)でもどういった形で認識するのかは文化的な要素もたぶんにあるということだと思うのだけど、Kalafの周りの人は虫の声をどう捉えているのでしょうか?

Kalaf said...

数人のラティーノに聞いてみたところ、大方"特に何も感じない"、さらには"Noisy."との答えも。"Noisy."と"心地良い"では大違いだ。

日本人は、虫の声への反応が物理的に違うらしいね。