Tuesday 19 August 2008

身震いの"破裂"

少し前に久坂部羊の『破裂』を読んだ。マイアミで出会った眼科医にすすめられた本だ。彼は日本の国立大学の医学博士でもある。Kalafにとって惹き込む"刺激"のある人であった。だから読んだと言うのもある。おそらくKalafの数歳上だろう。

少子高齢化による医療財政の破綻、地域医療、介護、医療ミスと訴訟、マスコミ、白い巨塔(大学病院)、厚労省・・・。 彼曰く、この本に書かれていることは、ほぼ"現実の話"とのこと。

この本を読みながらKalafが考えざるをえなかったこと。日本の社会構造、親の介護、自分が老いた時。自分(達)がどういう問題に直面していて、社会はどうなりえるのか、を認識するだけでも読む価値はある。小説のスリルと、現実の身震いをどうぞ。

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