Sunday 3 August 2008

映画の効能

Netflixを始めてからの2週間で6本の映画を観た。一つの映画を観ると約2時間、それなりの時間をかけているわけで、その効能について意識していたところ、映画の大きな効能に気がついた。

感性の括約筋を鍛えるや人の機微や社会の出来事に敏感になる等、映画の効能は幾つかある。これらはこれまでも認識していたものだ。ところが、"Once"を観終わったとき、もう一つの、もっと別の次元の、そして一番大きいのではないかと思う効能を発見した。

心から"好き"だと思える対象のストックが多ければ多いほど、人は幸せに豊かになれるとKalafは気がついた。そして、映画がこの対象になりうることを実感した。しかも、映画はその対象を提供するものとして比較的高い確率を持っている。

映画のシーンやストーリー、台詞を思い出すだけで、その時の興奮や喜び、嬉しさや驚きが戻ってくる。そして戻ってくる感情の種類は幾らでもある。対象により全てではないが、再生可能な場合が少なくないから感情を再生成できる。

音楽、絵、本、写真、食べ物、洋服、家具、車・・・、対象は映画でなくても良いはずだ。それが友人や恋人、家族のように人の場合も当然あるだろう。趣味やスポーツ、旅もそうだろう。また抽象的な感覚も当てはまる。これらにたった一つの共通点は"好き"と言い切れること。

"Once"をここまで"好き"にならなければ、この"線"を発見するには至らなかったと思う。Kalaf自身も大袈裟だとは思いながらも、"Once"にありがとうと言いたい。大発見だ。

No comments: